店長おすすめの一枚 2002年12月

ジョン・レノン/ジョンの魂

ジョン・レノン/ジョンの魂
  1970年作品 ロック
  東芝EMI TOCP−65520

    曲目
 1.母
 2.しっかりジョン
 3.悟り
 4.労働階級の英雄
 5.孤独
 6.思い出すんだ
 7.愛
 8.ウェル・ウェル・ウェル
 9.ぼくを見て
10.神
11.母の死

ジョンがいなくなってから22回目の冬を迎えました。
僕がジョンを意識するようになったのは多くの人と同じように"ビートルズの"としてでしたが、その時すでにジョンはこの世にいませんでした。
ここ10年は12/8前後は家や店でジョン・レノン、ビートルズを聴いてすごす事が習慣になっています。
今まで(そしてこれからも)紹介したアルバムの中で一番メジャーな人の作品なので、皆さんも聞いたことがあるかと思います。

自分の身の回りで何かあったり社会を動かすような事件があった時に「もし○○だったらどうするだろう?」とか考えたりしますか?
僕は結構そうゆう事を考えたりします。
そうゆう時に僕の中で一番考えるのがジョン・レノンであり、多分世界中の人が同じように考えたりするとしたらミュージシャンとしては間違いなく一番想像される人でしょう。(イエス、モハンマドとか考える人たち多いでしょうが)
昨年の9/11以降の出来事も"ジョンだったら"と考えてしまいます。
TV主導で行われたチャリティーコンサートなどには間違っても出ていないでしょうし、反戦・反米運動の先頭に立っていてくれるんじゃないかなーと想像したりします。
ラディン、フセイン、金正日の危険さは言うまでも無いでしょうが、それ以上にアメリカ独走の方が危険に感じますがTV等のメディアでは誰も言いませんね。
石油を売って武器を牛耳る人間のみが大統領になれる国なんですが。
上記の3人とどこか違うんでしょうか?
世界中を牛耳ろうとしているんだから、それ以上に始末におえないと思うのですが。
話が違ってきちゃったなー。
昨年の事件以降アメリカの放送局で150曲が放送自粛曲として指定されましたがその中にジョン・レノンの「イマジン」が入っていました。
それを聞いた時は「やっぱり。」「危ないなー。」です。
この反戦・無政府主義を歌うこの歌はアメリカ政府にとって危険な歌なのかもしれません。
そういえば人気のあるルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」も放送自粛曲に指定されていました。
ただ、ルイにしてもジョンにしてもこの一曲だけでキャリアを語られてしまう事(特に日本で)が多いような気がするのが残念です。

このアルバムに関して何も触れていませんでしたが、ジョン・レノンの代表作と上げる人が一番多いアルバム。
前年末に解散したビートルズの事も含めジョンの複雑な内面が露呈されています。
曲目から連想されるようにけして明るい内容ではありません。
「マザー」と叫ぶ1曲目から始まり「ビートルズは信じない」「信じるのは僕とヨーコだけ」と歌う10曲目、最後は再び母の事。
発表された当時の衝撃は相当な物があったでしょう。
これを聴いて本当にビートルズの解散を感じた人もいたんじゃないでしょうか。
ここまで自分の内面を歌った背景には、当時ジョンが受けていた「プライマル・スクリーム」と呼ばれる精神療法の影響が大きいようです。
ビートルズ時代の皮肉屋のアイドル、イマジン以降の夢想家・空想家とは少し違う、多くの人が言うとおり「素のジョン・レノン」「裸のジョン・レノン」が見られる作品。
是非一度は聴いて下さい

前の月を見る 前の月の紹介を読む
次の月を見る 次の月の紹介を読む
目次へ 目次へ


  読んだ方からのご意見・ご感想お待ちしています。
  「自分でも紹介したい!」とゆう方がいらっしゃいましたらご連絡下さい。
  紹介するページを作ります。

  当ページでは毎月一枚づつアルバムを紹介していく予定です。


ご意見・ご感想
[ご意見・ご感想]

TOPへ
TOPへ