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<< ジンジャーエール >>


2005/10/05(Wed)

そわそわして、
なにもないのに薄笑い浮かべてしまうような
きもち悪いひとになって、
知ってる曲も2割り増しでよく聴こえる単純な耳を持って、
キーボードを打つ指も笑いを堪えるときみたく小刻みに震えて、
・・・
わたしへんです。
うれしいことがありました。

好きなバンドが近くに来るみたいです。

お客さんが教えてくれました。
ありがとうございます。

もうこの話には触れたくないので話題を変えます。
これ以上の混乱は仕事に支障を来します。




先日、友人の家でDVDを観ました。
ホームシアター。
違いますね、マイパソコンとは。
トリップします。
自分がどこに居るのかわからなくなって、
でもこれは初期症状。
そこは部屋じゃなくなった。
スクリーンと壁の境目はなく、
5メートル先のオーディエンスの中にいました。

この日の映画館は音楽専門のミニシアター系、
シリアル座といったところでしょうか。

久しく行ってないのが、松本抹茶会館。
洋画を中心に上映していましたが、メジャーからマイナー作品まで幅広く扱ってくれます。

一度行ってみたいのが、ポーチドエッグシアター。
噂によるとかなり大きいホールだそうで、
クラブにも早変わりするとか。

(注:以上3つの映画館は実在しません。ともだちんちのホームシアターに勝手に名前をつけさせていただきました。食べ物の名前ばかりですが意味はありません。悪しからず。)

そんなわけで、
損な戯けで、
ソーダ開けて、

飲み干して。
カナ


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2005/10/06(Thu)

愛するパパのおたんじょうび。
てまきずしパーティーをしました。
CMみたいでしょ。
ママは2じかんかけて たべようねっていいました。
わたしのうでまえが光一だったので、
みんなにつくってあげました。
「おじいちゃん、なにがいい?」
「鯖かな〜」
「おじいちゃん、なににする?」
「鯖にするか〜」
「おじいちゃんは〜?」
「う〜ん、鯖」
おじいちゃん・・・

おじいちゃんはとくべつに『おまかせせコース』になりました。
だけど、シメはサバで
2きれ いれてあげました。

まんぷくになったので ひとやすみしてから、
ケーキをたべました。

五千尺のケーキ。
ママのケーキが世界一だけど、
ファイブホルンのケーキ、おいしかった。
5しゅるいも あじみできて うれしかった。
弟がいれば もう1しゅるい ふえた。




パパへのプレゼントは、
やっぱり釣りのどうぐになった。
カナ


<< ボーリング >>


2005/10/08(Sat)

ボーリング場。
ボールがピンに当たる音。
これを聞いただけで満足。
だけど、この日初めて行ったボーリング場、
ここは他とはちと違う。

先ず駐車場がいい。
暗いのに明るいというか、
コンクリートが古いのに綺麗っていうか、
狭いのに広いっていうか、
妙な感じが絶妙なんです。

入ってすぐのゲーセンもいい。
よくあるボーリング場って、ゲーセンがあるから行きにくかったんです。
中学の時、カツアゲ体験談を生々しく語ってくれた男子がいて、
苦手なんです、怖いんです、ゲーセン。
だけどここには全くそんな匂いがない。
ゲーセンというより、ゲーム室。
ゲーム機は壁際に3台ほどしかなく、
ビリヤード台が占拠しています。
ここでビリヤードをしていた子もよかった。
ヤンキーになり損ねた田舎の純朴な少年AB。
学んで学んで良い大人になってください、
心の中で囁いた爽やかな私。

二人だけのゲーム室を潜り抜けると、
あの音が聞こえてくる。
やはりここも、雰囲気が違います。
「昭和」な感じ。
密室で、昔のボーリングブームの時のような(想像)空間。
決めては、プロ!
アマチュアなのかわかりかねますが、
私の目にはプロとして飛び込んできた人々。
同じ色のポロシャツに、グローブ、パンツ。
女性はキュロットなのか、ミニスカなのか?
それを探るべく彼女が近づいてくると、
それはそれはさりげなく注目してみた私。
しかし答えが出ないまま、
(ややミニスカートが優勢でした)
それよりもっと興味を引くアイテムを見つけてしまったのです。
白いストッキング。
タイツかな?

ピアノの発表会。
集合写真の前列、
パイプいすにちょこんと座った幼いピアニスト達の足は、
決まって白でした。
そこにも「時代」。

物思いにふける私をよそに、
中年プロ軍団はボーリングに生きる喜びを感じています。
そこには凄まじいオーラが発生していて、
日々の生活にいかなる苦労があろうとも
我々は今この一球に全てを懸け、
真剣と真剣でぶつかり合う、
仲間と敵と自分自身と戦って、
そこに残るものはなんなのか?
一転の曇りの無い眼差しに、
「生きがい」の重さを知った日。


申し込みカウンターに立つ従業員の方も、
そんじょそこらの店員とは一味も二味も違い、
バーテンダーのようでした。
ダンディー。

彼の声に導かれて
シューズボックスへ。
高校時代、部室にあった27センチの靴を借り履きしていた私。
足のサイズが26センチになりました。
そして今日、24センチの靴がピッタリ。
サイズがわからず3回も履きなおしてしまいました。
靴によっても差がありますし〜。

ゲーム開始。
見事に曲がる私の玉。
去年は真っ直ぐにしか進めなかったのに、
今は決まって左に曲がる。
真っ直ぐ流れたかと思っても、最後は必ず左に曲がる。
結果は散々。爪も割れる。

「60スコアくらい」といっていたパートナーは165スコア。
隣の一般人プロを上回っての勝利。

時計の針が10時をさす頃、
「蛍の墓」でも流れてきそうな風を感じ、
松尾スズキを煮て焼いたようなバーテンの彼にさよならして、
我々は城をあとにしました。

もちろんゲームコーナーに少年たちはいませんでした。
カナ


<< ゆらぎ >>


2005/10/11(Tue)

今日は珍しく接客日記です。
午前中、ひとりの女性がやってきました。
すらっとしたキャリアウーマンで、
長い髪に薄化粧、飾らないのに色香を放っているような
サクサクした感じの大人の女性。

「クラシックってありますか」
やはり。

店の戸を開けようとしたとき、わかってしまったのです。
彼女がモーツァルトのCDを買いにきたことをっ!!

理由は簡単。
先日、はなまるマーケットで「モーツァルトを聴くだけで健康になれる」特集をしていたんです。
もっとお客さん来てくれるかなと期待していましたが、
主婦層は少ないので。

「私も観ていましたよ〜」
と話は盛り上がり、
家事をしながらでしっかり観られなかった彼女に、
はなまる情報を披露致しました。意気投合!!

「ずっと気になってはいたのよね〜」
よくほんやらどおの前を通るそうです。
小さいお店って少し入りずらかったりしますよね。
絶対なんか買わなきゃ出られないような、
あんまり長くいられないような、
そんな気持ち、よくわかります。

だけど、店員になってみて、よ〜くわかりました。
店としては、先ずお客さんが入ってきてくれることが嬉しいんです。
商品だって隅から隅まですべて見て頂きたいし、
それで欲しいものが無かったならそれはこちらの力不足、スミマセン。
ですから、みなさんぜひ気兼ねなくふらりとお越し下さいね。
カナ


<< mono >>


2005/10/12(Wed)

携帯電話の着信音が気に入らなくて困っています。
気に入っていても飽き性の私はしょっちゅう変えます。
グループ設定もしょっちゅう変えます。
その昔、腕時計をよく変える男性は女たらしとききました。
着信音は大丈夫ですか?
一時落ち着くべきだとブザー音にしていましたが、
家電しかなかった頃、迷惑電話に心痛めた恐怖体験を思い出し、やめました。
先日久々にヒットした音をひろって、自慢げに大音量で設定していたのですが、
殊の外不評で、私を思いやってくれる人々に感謝の意を示して諦めました。
みなさんは、どんな着信音にしていますか?
好きな曲をダウンロードしたくてもみつからないし、
みつかったとしても、音が気持ち悪かったり。
かといって自分で作る技術も無く。

携帯電話とか、財布とか、車や家のキーとか、
持ち歩く頻度が高いものってとっても大切です。
この前財布を買ってもらったときは、抱いて眠りました。
そのくらい愛情を注げる対象であって欲しいと思うのです。
モノですから、持ち主の私が何とかしてあげないと。
斎藤和義の「君の顔が好きだ」という曲をご存知でしょうか?
性格なんてものは頭の中で勝手に作り上げちゃっていいそうです。
なるほど。
今まで携帯電話を購入する際、常に見た目重視で選んできました。
(今回は例外でしたが)
携帯の使いやすさは、私の頭と手によって作り上げられてきたのです。

そんなことより、ちゃくしんおん。
カナ


<< キッチン >>


2005/10/14(Fri)

密かに憧れていたA氏に会いました。
彼はルポライターです。
詳しいプロフィールは謎に包まれています。
初めて彼の記事を読んだのは2、3ヶ月ほど前でしょうか?
「台所いいですか?」シリーズがはじまったときです。
(最新号には「肉筆感覚でキッチンルポ」というサブタイトルも。)
その第1号が、衝撃的でした。
台所ルポなのに、ライヴの話で突っ走り、
彼独自の世界に手首を強くつかまれ無理やり引っ張り込まれてしまいました。
その強引さの虜です。

発行100部という貴重なルポタージュをほんやらどおに持ってきてくれます。
私はいつも楽しみにしています。

「台所いいですか?」とは、
その名の通り、お宅訪問をしてキッチンを取材してお味噌汁をいただくという至ってシンプルな構成です。
彼は相手の個性を引き出すのがとても上手いんです。
今まで取材を受けた方々は、みなさん拘りを持っていらして魅力的です。
88ヶ所まわるそうです。
是非我が家にも取材に来て欲しいのですが、実家なので。
A氏は実家でも構わないとおっしゃっていました。
家族に相談してみようと思います。
いっしょに行った友達はひとり暮らしなので、取材する時にはこっそりお邪魔しようと思いました。

この日訪れたのは女鳥羽川沿いにある喫茶クラクラというお店。
ここがA氏のお店なんでしょうか。
とにかく謎が多い人なので。
過去の記事も置いてあったので全て一部ずつ持って帰りました。
A氏専用ファイルにしまっておきましょう。

これからも楽しみにしています。
カナ


<< おかいもの >>


2005/10/16(Sun)

エギ釣りに挑戦です。
新たなフィールドは海です。
狙うはアオリイカ!
バンバンに道具を買いに行きました。
強力なサポーターが同行してくれます。
「夏休みセット」とエギ(ルアーみたいなもの)を購入。
駐車場でひろげてみると、
セットは至れり尽くせりの宝箱。
車と車の間にしゃがんで、
竿を伸ばしてみたり、
リールを巻いてみたり、
アスファルトに宝物を並べて。

本番は新潟。ちかいほう。
カナ


<< 電話 >>


2005/10/17(Mon)

知らない番号から着信アリ。
数字の並びからauであることが判明。
見覚えのある番号だったので恐る恐る通話ボタンを押す。
ハイ、スミマセン。
私が携帯電話をトイレに落としたのがいけませんでした。

携帯電話が不慮の事故によって壊れて以来、
バックアップをとっていなかった私はみんなの番号がわからなくなり、
その上番号を変えたという酷い人間です。

その事故も故意にやったのではないかという疑惑がかかったこともありましたが、
故意ではありません。が、なにかのお告げだったのではないかと思っています。

膨れ上がった電話帳を整理するのって、
買ってもらったぬいぐるみを処分することくらい辛い作業ですよね。
ハイ、ウソヲツキマシタ。
ちっちゃなことですぐに番号消してしまいます。
(消すような人の番号は大体暗記していますが。)

ケイタイに支配されている、世界の狭い人間をさらしてしまいました。

先日、私が寂しがり屋なのではないかと一人っ子の友人に言われました。
兄弟がいる人は寂しがり屋さんの確率が高いとの発表がありました。
一人っ子は一人で遊ぶのに慣れているそうですが、
兄弟がいると、
しかも私みたいなブラコンとなると。

そういえば、髪を切ってもらっているとき美容師のAちゃんが
「今、何の欲が一番強い?」
と言ました。
「ひとに会いたい。」
と透かさず答えていた私。

急にそんな質問を真顔でぶつける彼女も彼女だが、
私も私だ。
寂しいではないか。

Aちゃんは人を捉えるのが上手い。ハンターです。
またいっしょにブリブリにいこー。

一段落目に戻りましょうね。
電話をかけてきてくれた友人K。
トイレ事件により番号が変わっていたため繋がらず、
他の子(友人M)に聞いても新しい番号を知らず、
友人Mが自宅にまで電話、
フルネームと自分の番号を母に伝達。
私はMに電話をする。
そして、MがKに教えてくれたそうです。

こんなにも複雑な工程を経てまで、
連絡を取ってくれた友人を私はサリバン先生と呼んで崇めよう。

しかし、用件はなんだったんだろう。
内容の無い電話。
これこそ愛ある電話なんだろう。
カナ


<< 信号待ち >>


2005/10/20(Thu)

今日からママが温泉旅行に行くので朝、送迎して差し上げました。
出勤時刻まで時間があるのでドライブを。
ちょうど高校生の通学時間。
交差点で信号待ちの蟻高生を発見。
自転車に張られたステッカーの色。
私は緑色だったなー。
信号待ちしていたのは二人の男の子。
ステッカーの色が同じだから同学年のはず。
知り合いではなさそうです。
その位置関係が懐かしくって、胸きゅん(死語)で、
ついつい追っかけてしまいました。
こうなったら母校を目指して車を走らせるしかありません。
くるまははやい。
すぐ着きました。
周りを一周して、隣のローソンに車を停めました。
ここのローソンもまた思い出の詰まった場所です。
立ち読みなんてしてみたりして、
隣りに憧れの人なんかいたりして(回想)、
そのまま校門をくぐりそうになったりして。
さすがに無理です。

天気も良いし、空の青は澄んでるし、
今日もいい事ありそうです。
カナ


<< 漁港 >>


2005/10/21(Fri)

待ちに待ったエギ釣りの日。
昨日の帰り、イカと堤防の本を買って3000円。

夜9時に待ち合わせ。
それまでがどれほど長かったか。
待ち合わせ場所に着いて、
友達を見つけ出た自分の声の高さに驚き、
そんなことには構う暇も無く、
怪しい雲行きについて心配を装いながら、
高ぶる感情を抑えるのに必死。

新潟までの暗く、真っ直ぐな道。
運転はかわってあげられないので(車主拒否による)、
後でマッサージをしました。

漁港に着きました。
絵かと思いました。
深夜0時の港はオレンジ色のぼやけた光と古びた船と、
真っ黒な海。
そこには人が二人いて、竿を垂らしています。

私たちは車から降り、
準備をして、
未知の世界へ一歩ずつ、
階段を踏み外さないように一歩ずつ・・・。



・・・・・。



エギングって、投げるのが楽しい。
遠くに飛ばすのが。
イカ、釣れなかったけど。
サビキも出来たし。
漁船見学もしたし。
夜じゅう起きてたし。
朝焼けの雲がCGみたいっていってたね。
写真も撮ったし。
地元のおじさんに絶対アオリイカが連れるポイント教えてもらったし。
朝マックはドライブスルーだし。


「ただいまー」
晩御飯はいらないかもといっておきながら、
お昼に間に合ってしまった娘に、
母は温かいスープを出してくれました。


二日間を振り返る。
夜と朝の海、
ずっと、
瞬きする以外はずっと見ていたのに、
はっきりと二色に分かれているのが不思議です。
黒とオレンジの夜、
うすい水色とうすい桃色の朝。
希望に満ちたみんなの顔、
色を失いかけてるみんなの顔。

もう行かないのかな?
イカ、釣ってみたいな。
あのおじさんに教わろうかな?
カナ


<< ラーメン >>


2005/10/23(Sun)

昨夜、元気な若者の姿を見たせいか朝から気分の良い日でした。
天気も良いし。

無事仕事を終え、車を走らせた交差点。
横断歩道を渡る綺麗な人。
私は車を停めて、彼女に電話します。
車に乗り込むや否や彼女は、
「ラーメン食べにいこっ!」と可愛らしく微笑みました。
二つ返事で、ラーメン屋。



ラーメンの思い出。

ラーメン、昔は好きじゃなかったんです。
高校のとき付き合っていた人はラーメンが大好きで、
でも私はそうじゃなくて、
よくケンカしてました(笑)。
「餃子八番」だけは別格でしたけれど。
ここはすごいですよ〜。
量が凄い。
それになにより、店のおじちゃんとおばちゃんがいい。
大好き。
私のことまでよく覚えていてくれるし。
行くといろんな人の近況を、聞いてもないのに教えてくれます(笑)。
チャーハン、かなり旨い。
そしておおい。
おばちゃんが体調崩したって聞いたときは、ほんとに心配したんだよ。
ぎょっぱちに行きたくなってきた。
ここは第2の部室でした。

高校を卒業して、都会に行ったら
行列のできるラーメン屋巡り。
京都、神戸、大阪。
ラーメンて、奥が深い。

釣り行く時も、ラーメン率高いな〜。
ラーメンの歌も多いな〜。
ラーメン、ラーメン、ラーメン、ラーメン・・・
いいなまえだ、ラーメン。
カナ


<< カレー >>


2005/10/25(Tue)

同じことが続く時ってありますね。
ラーメンの交差点、またしても着信アリ。
今日はカレーの日になりました。

カレーも思い入れの強い食べ物です。
カレーのことを思うと
なつかしいような、
かなしいような気がします。
ちょうどこの季節、
秋に似ていませんか?

運動会や音楽会は秋の定番行事。
芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋…
紅葉に目を奪われたり、
夜が長くなったり。
幸せがいっぱい見つかる秋なのに、
どうして少しせつないのでしょう。



昔、「季節で何がすき?」って聞きあいっこしませんでした?
不思議な質問ですね(笑)。
私はなんとなくこれが好きで、
答えを聞いたからといって何かの診断になるわけでもありませんし、
無意味で低俗なことと思われるかもしれませんが、

そっか、この人は冬が好きなんだ。

たったそれだけの事実で、思いは膨らみますから。
カナ


<< 赤いニット帽 >>


2005/10/29(Sat)

大安。
夜、街にはスーツ姿の男性が目立ちます。
今日は結婚式が多かったのでしょうか。

私は鮟鱇鍋を食べに、
いや送別会にいきました。
あまり話をしたことも無かったので何故招待されたのか疑問でしたが、
そこは深く考えず、
彼のためにCDを焼いて出席しました。

BUN(中町通りのお店)の2階からはすでに熱気と音楽が湧き上がっています。
遅れていった私たちが見たものは、
フォークロック全盛期のアツイ時代を髣髴させるような、
愛に満ちた世界でした。
料理は既に食べつくされています。
友達の器に奇跡的に残っていたアンキモを頂戴しながら、
本日の主役としばし対談。
いつもはクールで近寄りがたくもある彼でしたが、
今夜は別人のようでした。
彼のためにこれだけの人が集まるんですから、
アツイ心の持ち主に違いありませぬ。
ジミヘンが好きだそうで、
私がプレゼントしたコンピは果たして気に入ってもらえるかどうか。
まあ、いいんです。
プレゼントなんて私の自己満ですから。

1時をまわって、泣く泣く別れを告げました。
別れを惜しんで、1時間も引き止めてくれました。店の外で。
アツイ。
会は7時まで続いたそうです。
彼は月曜日のバスに乗って行ってしまいます。



赤いニット帽に長身の彼は「マツモトダイスキ」に改名するといっていました。
東京近郊、日本のどこかでこの名を聞いたなら、
その時は皆様、彼を宜しくお願いします。
カナ


<< だしまきたまご >>


2005/10/31(Mon)

昼過ぎに、赤いニット帽がCDとDVDを売りに来てくれました。
今夜のバスで発つそうです。
家はもう引き払ってしまったと。

「今日はBUNに開店前からいると思う」
もしかしたら今夜帰れないかもと小声でもらして。

午後五時。
外は暗く、ガラス戸の前に自転車に乗って駅に向かう彼を発見。
バスをキャンセルしに行くと言ったのでしょう。
既に呂律が回っていませんでした。

仕事が終わってBUNに行きました。
「カウンターの〜右から左までぇ〜みぃ〜んな友達っ!!」
主役はこれを100万回くらい言っていました。
特大出汁巻き卵を何回戦も作ってくれました。
塩辛い隠し味、いやいや全く隠れていないスパイスは味には1ミリグラムも反映されずにすんで、
そのままのやさしさが幾重にも巻かれた、
甘くてふわふわの玉子焼きでした。

「別れ」はせつないだけのものと思っていました。
だけど、今回は違いました。
ほとんど話したことのなかった人とたった2日で少し仲良くなって、
きっと彼は松本に毎週帰ってくるでしょうから(笑)
いままでよりも近くなると思います。

もしかしたら、このまま帰らないかもしれません(^-^)。
嘘です。

人との繋がりはいつも偶然で必然なのでしょうか。
泣いたり笑ったり、ほんとに忙しい人達です。
カナ


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