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2006/03/31(Fri) - 音楽と暮らそう
ほんやらどお出勤最後の朝、ガソリンを入れました。
すっかり春だと思っていましたが、
一昨日から寒が戻って寒くて寒くて、
風邪を引いてしまったようです。
風邪といえば・・・
店長は今日もマスクをしていました。

ほんやらどおに入って約一年半。
早く感じるのは歳のせいばかりではありません。

正直に言いますと、
以前の私はそこまで音楽好きではなかったように思います。
そこまでというのは、
ほんやらどおに通ってくださるお客様ほどは、
を指します。
毎日色んなジャンル、年代の音楽を聴き、
音楽を通していろんなことを感じていました。
音楽は私の生活を変えました。
確実に。
難しいことなんてありません。
ただ、音楽を聴くだけでいいのですから。

耳をすませば、
小川のせせらぎ、木々のざわめき、小鳥のさえずり、
じりじりとした陽射し、耳元を通る風・・・
生活の中には様々な音が溢れています。
音楽も同様に。

私は音楽に対して食わず嫌いだったこともありますが、
知らなかったことが大きいと思います。
知らなければ好きにも嫌いにもなりませんし、
変わってゆくこともありません。

知らない人は知らない人で知ったことではないなんて、
それではつまらないですからね。
人と共有しあうことは幸せなことです。

CDもレコードも、手にとってみます。
「もの」として存在するそこからはきっと伝わってくるものがあるはずです。


生意気なことを言ってしまいましたが、
生意気なことばかり勝手気ままに書いていた日記も、
これで締めくくりとなります。
読んでくださった皆様には、本当に感謝しています。
一声かけていただくと救われました。力になりました。
うれしい思い出ばかり浮かんできます。

これからもっと音楽が好きになるような気がしています。
ほんやらどおには、すばらしい音楽がたくさんあります。
これからもほんやらどおに期待して、
今日の日よ、さようなら。

ほんとうに、ありがとうございました。

カナ
2006/03/28(Tue) - トニー滝谷
TSUTAYAで借りたビデオを今朝返さなくてはならなかった。
5本1000円と少々調子に乗ってしまった。
いつになく忙しいときほど、映画がみたくなるのはなぜだろう?

昨日の夜は2本観た。
観終わると一仕事終えたような達成感があった。
意味が無いと、少し思った。

今日になって、ある映画の事ばかり考えてしまう。
「トニー滝谷」
その映画の原作が村上春樹であることも知らなかったし、
暗そうで借りたものの観るのをためらうくらいだった。
宮沢りえとイッセー尾形、その配役に惹かれ5本の中に入っていたんだ。

   『トニー滝谷はトニー滝谷だった』
   敗戦後生まれた彼は、『これからはアメリカの時代だから』と、
   父親と親交があったアメリカ人のファーストネームから名づけられた。

   母親はすぐに亡くなって、父親はトロンボーン抱えて旅に出てしまった。
   『父親は父親には向いていなかったし、
    トニーもまた、息子には向かなかった』
   トニーは一人だった。
   ずっと一人だったから一人が寂しいとも思わなかった。

   大人になって、仕事をして、トニーは恋をした。
   彼女には恋人がいたけれど、
   彼女はトニーと結婚した。
   
   トニーは幸せだったけれど、独りになる恐怖を知った。
   
   そして妻は、死んでしまった。
   美しい洋服や靴を部屋中に残して。


小説を読んでいるような映画だった。
トニーはアシスタントを雇い、妻の残した衣装を着せる。
そう、ここだった。
TSUTAYAでこれを手にしたとき、この一説が気になっていた。
卑猥な感じがした。
けれど、そんな自分が浅はかだったと今は恥じている。

映画の終わりは意表を突かれたし、喉がつっかえてしまった。
いつの間にか引き込まれていて、
それが今まで続いていたんだ。

考えたいことはいくつもあるし、
ただ画だけが浮かんだりもした。

ふと、
昔、恋人とした話を思い出す。
関係ないけど、思い出す。

恋人が他人と入れ替わってしまったらどちらを愛せるか?
彼の答えは、外見だった。


『トニー滝谷』は暗い映画ではなかったし、
配役も他には考えられない。
こんなに時間差で攻められたのは初めてかもしれない。
意味が無いなんて事は、ない。

カナ
2006/03/24(Fri) - お知らせ
一日デート。
といっても相手は弟くんです。
いつまでも先の話のように思うほど楽しみにしていた今日。
目的はお買い物でしたが、ほとんどドライブ。
トータル6時間ほどの車中、延々とお話してました。

弟っていいもんだな〜。
と、つくづく感じます。


と、ここで臨時ニュースです。
今月いっぱいで、ほんやらどおを辞めることになりました。
今までご愛読してくださった皆様、
たまたま読んで、なんとなくチェックしてくださった皆様、
読んでいただいた皆々様に心より感謝申し上げます。

4月からはまた歯科衛生士として働きます。

カナ
2006/03/17(Fri) - 卒業式
長野に行きました。
弟の引越しと卒業式のために。
式に出るつもりはなく、少し覗いてみるだけとホテルに入りました。
すると在校生らしき人々はカジュアルな格好。
それなら私もっ。

長野高専は男の子ばかりで、
振袖や袴の女の子たち一人一人観察できました。
やっぱり赤い着物はかわいいな〜。
お母さんと「あの帯の締め方がいい」とか、
「色の合わせ方が上品だ」とか、
ピーコしました。

会場には、モニターが2台用意されていて、
テレビ中継を見ているようでした。
一番長く映っていた校長先生は、ほとんど表情を変えません。
いや、動きません。
それも仙人のなせる業でしょうか。
対照的なのは答辞を読んだ女学生。
読みはじめから声が震えて泣き出しそうでした。
この子がいいこと言うんです。
お母さんは勿論、保護者席の至る場所から涙を流す様子が伺えました。
私も学生だった時分を思い出していました。
京都の専門学校では、何度も何度も泣いて、
味覚障害になったり、メニエル病になったり、
過呼吸になったり、性格悪くなったり・・・と大変な事も多々ありましたが、
それを乗り越えられたのは友達や家族の支えがあったからです。
遠い遠い遥か昔のことのように思っていましたが、3年前の事でした。
答辞の女の子が教えてくれたんです。
まだまだ落ち着くのは早いよと。

答辞はもう一人、専攻科の学生さんも読んでくれました。
これがまた、先ほどの女の子とは180度違っています。
社会人のような文章と滑舌のよさ、
「微力ながら宇宙開発の担い手となって」みたいなことをおっしゃっており、
そーゆー学校に行っていたのねと思いました。

卒業証書授与は、学生一人一人が名前を呼ばれ、その場に立ち、
代表者が壇上で証書を授与されます。
モニターにでかでかと学生の顔が映るので、
オーディエンスも十分楽しめます。
弟の友達、部活の子達はわかるかなと思っていましたが、
ユニフォーム姿ではない小奇麗な装いでわかりませんでした。

目立つ男の子がいました。
ヘアスタイルが、なんていうのかわからないけれど、
細かく編みこんであって高い位置で結んでいます。
顔がよくてお洒落で、あーかわいいな〜と見惚れていたら、
「あれ○○じゃない?」とお母さん。
弟の同居人でした。
女の子みたいな顔の子はあーゆーワイルドな髪型がよく似合うみたいです。
顔がよくてお洒落で頭がよくて性格いい子もいるんだね。
弟が大変お世話になりました。


華やかな式が終わると、何もしてないのに疲れちゃいました。
笑ったり泣いたり、保護者の端くれのくせに有意義な時間を過ごさせてもらいました。

ご卒業、おめでとう。

カナ
2006/03/13(Mon) - 赤が好きな人
BUNでお誕生日会がありました。
名古屋や横浜など遠方から来た方もいらして、
20人以上でいつもどおりの大宴会となりました。
いつもと違うのは、初対面の人が3人しかいなかったことです。
ほとんどお話したことのある方々で、
私も少しは馴染んできた感があるのでは?
と思い込んでいます。

今日の主役は、夢組連長様です。
彼のことはなんと言い表したらいいのか、
素敵な人であることは間違いありませんし、
愛される人で、みんなを愛してくれる人で、
あ、けっこう色々表現できそうですが、
恥ずかしガリヤンなので、やめておきます。

会う度、私を動物やアニメのキャラクター名で呼びます。
でも今日はなんでウランちゃんなの?

主役の挨拶にもありましたが、そこにはいろんな人が集まっていました。
同じ土地にいても、様々な職業があって働いて、
助け合いのもと、生活が成り立っていることを実感しました。

アイスクリームの盛り合わせが出てきました。
また、アイスです。
シュガートーストに、少しずつ全種類のせていると、
「正直でよい」とお褒めの言葉をいただきました。
ちょっとずつ、いろんな味を楽しもうとする小悪魔な一面が
見つかってしまったのです。
「試してみますか?」
大人の会話です。

BUNも閉店の時間になりました。
今夜は痛い寒さ。
三寒四温より間隔が狭くなってきたので、
春はもうそこまで来ています。
向かいは店長のダーツバー。
ドア越しにダーツする店長が見えました。

自転車の後ろに乗せてもらいました。
風は冷たかったけれど、高校生になった気分。
こんな日が続いてゆけば…と、
少し思いました。

カナ
2006/03/11(Sat) - ぎょうざパパラッチ
餃子パーティーにお呼ばれしました。
以前、主催者お手製の餃子をご馳走になりました。
椎茸がたっぷり入っていて、ニンニクがきついことなく、
永遠と食べられそうな絶品餃子です。

仕事が終わってからいくと、
すでに中身は出来上がっていて、
あとは詰めて焼くだけ。
皮は100枚ありました。
トッピングに、アボカド、明太子、納豆、ウズラの卵が用意されていました。

焼きあがった餃子は美しい焦げ目を程よくつけて、
天下一舞踏会の銅鑼のようでした。
私は悟空になったつもりで、はじめから飛ばしていきました。
一皿目は悟空がほとんど食べてしまいました。
悪いと思って、食べ終わると直ぐまた作業を始めました。

二皿目からは、トッピング餃子が登場していました。
大好評だったのはウズラの卵。
丸ごと入れて具と一緒に包んであるのですが、
これがおいし〜んです。
ちなみに、ウズラの卵で卵かけご飯をするのが夢でした。

アボカドはトロトロになって気づかないこともあるくらい。
まろやかで青臭くて高校の夏みたいでした。

納豆。こやつが意見の分かれるところ。
熱を加えると、臭みを増しますよね。
引き割納豆でしたから、余計にニオイは強いし。
私は大好きでした。
かなりネバネバしますが。
ネバネバは粘り強く、引き割ゆえなかなか引きません。
己の唾液による口腔内洗浄効果を最大限に引き出すため、
唾液腺マッサージを十二分に行い・・・
と、思ったのですが、
友人のコロナがみるみるうちに少なくなっていくのを見て
ついつい一口頂戴といってしまいました。

明太子は食べてません。
ファンデーションは使いません。
つまみ食いしといてよかったです。

餃子のほかに、キュウリとセロリの和え物がありました。
いつからセロリを食べられるようになったのでしょう。
セロリも食べられるようになったので、
とんねるずの「食わず嫌い」に出るときのメニューを練り直さなくてはなりません。

そしてアイスクリーム。
聞くところによると恒例になってしまっているようです。
私のわがまま発言のせいで、ごめんなさいっ。
ハーゲンダッツはどれだけの種類があるのでしょうか。

そして、今夜sonic(ほんやらどお向かいにあるクラブ)では、
ロックDJのイベントが。
今回のイベントのフライヤーには
まさに青春ど真ん中的アーティスト名が連なっていたので
楽しみにしていました。
しかし、ニンニクのにおいは強いもので、
とてもクラブのような密室で接近した場にはいけません。
泣く泣く諦め、餃子を食べ続けました。

ベランダに出ると、夜の寒さはありませんでした。
もう直ぐ満月のようでした。

カナ
2006/03/10(Fri) - ビリヤード
ビリヤードといえば、児童館。
小学生のときは学校が終わればよく行ってたな〜。
あれ、中学生のときでしたかしら??
児童館には通常のビリヤード台と
子供用のものがあり、
大きい方は大きいお姉さんやお兄さんのものだったので、
小さい方でコチョコチョしていました。
ルールなんて大してありませんでしたしね。

そして今日、大人台デビュー。ひゅ〜。
役立たずだった左手も
みるみるうちに仕事を覚えていきます。
長い髪と、その姿勢。
待つときも友人のセクシーさ加減にやられながら、
白熱したビリヤードでした。
早くまたやりたいです。

カナ
2006/03/09(Thu) - シロツメクサの会
「ナルニア国物語」を観に行って、
動物を見るたび話しかけられるような気がして、
夜はBUNでシロツメクサの会。
女の20代、そりゃ〜もう色々ありますよ。
話してみないとわからないことがいっぱいある。
みんな正直に、悪いことも汚い部分も話すのに、
明るく楽しくいられるから、うれしいな。

引越しする子がいるので、
これからは月一でパーティーしようということになりました。
しかし、こんな話は良くあるもので、
大概は話だけで流れてしまうものです。
ここはひとつ、
“意外と行動派”の私が召集をかけ
実践していきたいと張り切っています。
ひとんちですが(^−^)。

「恋愛が一番わからなくなっちゃった」
今日、一番印象的だった言葉。
わかったようなふりをしていたことに、気付かせてもらったからかもしれません。

カナ
2006/03/06(Mon) - 男達の別れ:98.12.28@blitz
フィッシュマンズのDVDをホームシアターでみました。
予約して買うはずでしたが、
2ヶ月以上経ち、ようやく人様のお家で。

フィッシュマンズ最後のライヴでした。
ベース柏原譲氏の脱退、
ヴォーカル・ギター佐藤伸治氏の事故死。
それを考えたら複雑になってしまいそうでしたが、
余計なものを排除し、
音楽のみに浸りました。dopeに。

初めて買ったフィッシュマンズのCDは「ロングシーズン」。
朝も昼も夜も聴きまくっていました。
DVDでもこの曲が最も印象的でした。
ドラムの茂木欣一氏には圧巻でした。
自分が機械ではなく人間でいることに誇りを持ちました。
サポートメンバーHONZIさんが
キーボード、ヴァイオリン、アコーディオン、ヴォーカルとして参加しています。
このお方、数日前に女鳥羽川沿いの喫茶クラクラに
いらしてたんですよね。
なんで行かなかったんだろ。
クラクラにはチョクチョク凄いアーティストが来ているようです。

別れは突然やってきて、
無音のエンドロールが現実との境目をくっきり分けてくれました。


最近車や部屋では、ヴォーカルがある曲をよく聴いていますね。
フィッシュマンズの全てが好きですが、
歌詞がすごくすごく好きです。

カナ
2006/03/05(Sun) - 東京スカパラダイスオーケストラ
店でお客さんに
「日本人で踊れる曲はないか」と聞かれ、
一緒に働いているSさんと探しました。
そのお客さんはフランス人の男性二人組で
外国人って大人びて見えるから
きっと私より少し年下でしょうか。
質問しながら4人で邦楽の棚をあさりました。
そしてSさんがスカパラを持ってきました。
試聴します。
「OH〜GOOD!!」と何度も笑顔でいってくれました。
リズムに乗って、「日本語の歌詞はいい感じかい?」
歌詞カードを見てみて、まあいいだろうと。
そうだよね。日本語覚えたいよね。
Japanでfamousだし、I もlistenてなわけで、
「コレクダサイ。」
「ハイッ(^−^)」
とご購入いただきました。

骨骨ロックの手袋を「素敵ですね」というと、
「ステキ??what?」
というので、
「beautiful」と答えると、嬉しそうにまた何度も繰り返していました。

「アザース」「サヨウナラ」と満面の笑みを浮かべ
ブエナビスタに向かう長身のハンサムボーイズでした。

スカパラなんて、素晴らしい選択ですねとSさんにいうと、
「あの人たちスカっぽかったから」
となんともピッタリなことを言っていました。
名前に『東京』とあるのでフランスに帰ってもわかりやすくていいですしね。
オリジナル・ラヴの田島さんも、チバユウも、奥田の民生兄さんも歌っているので、
そこから邦楽に興味を持ってもらえたらなと期待します。
スカパラはフランスでもライヴ活動しているそうなので、彼らもschoolで人気者になれるでしょう!

カナ

- 今日の一言 Ver1.3 -